みなさまこんにちは!
柴田です。
もうすぐ2016年も終わりに向かっております。
ダンス界はパーティーシーズン真っ最中ですね。
なかなかこういう時期に難しいのですが、秋から冬にかけては特に本を読みたくなります。
スタジオを経営するにあたっていろいろビジネス書等を読んだりはしていましたが、なんとなく「なるほどー事業を成功させるにはそんな風に考えるのか?」「アプローチの仕方ってこんなやり方もあるのか?」などと勉強にはなるのですが、いまいち自分の心の渇きは全く満たされません。
まあ要は面白くないんですね。(そんなことで経営できんのか?)
小さい頃は本を読むのが大嫌いだった私はなぜか高校生くらいから少しづつ本を読み始め作家たちが作り出す世界に興味を持つようになりました。
大学に行って何を専攻するのかというのも最初は潰しが聞く法学部や経済学部なんかがいいのかな?なんて思ったりもしたのですが、文学部って何をやるのかな?とちょっとした興味本位で受験したりしました。
結果的に授業は面白く聞けてその点は良かったですが、、、
映画を見たり音楽を聴いたりするように本を読むことでも自分の頭の中にものすごい刺激を受けます。
そこで最近大学時代に読んだけどもすっかり何のお話しだったかも忘れていた「赤と黒」をアマゾンで買い直して読んでみました。
いわゆるフランス文学ですね。
いやこれが結構面白かったし、このある意味いかれた主人公に少し共感する部分も出てきてこれが文学の力かー何ておもっちゃったりしたわけですよ。
普通に考えたら他人の大事な奥さんやら娘やらを寝取られ、しかも殺人未遂まで犯しちゃうような人に今時のニュース見ても共感なんてするわけありません。
ふてえ野郎だと思うのが通常の感覚です。
ところがこの本読んでいくうちに間違ってるのは普通でと思ってるこっち側の人間なのかな?
なんて自信なくなってきます。
不思議ですよね。
これがハルキくん(勝手に村上春樹さんのことを私と副社長の間でこう呼んでいます)が言う感情を揺さぶる力というものなのかーと感心してしまいました。
思いっきり揺さぶられました。
再読して良かったです。
こんな貴重な経験できた本が今時1円(新品同様、送料別)だなんて本屋さん等に申し訳ないですが、ありがたい。
次はバルザックのゴリオ爺さん買ってしまいました。
でも900円もしました。
まあいいか。
新訳なのでやはり印象が全然違う。
年末年始に向けて楽しみです。
皆さんも良かったら是非。